ヘルペスとは
ヘルペスは単純疱疹とも呼ばれ、単純ヘルペスウイルスによって発症する病気です。
初めて単純ヘルペスウイルスに感染すると、口唇や性器の水疱に加え、発熱、リンパ節の腫れや痛みなど、比較的激しい症状がみられます。症状が治まった後もウイルスは身体の中に潜伏しており、普段は無症状ですが、疲労やストレスで免疫力が落ちるとウイルスが再活性化し症状が現れます。多くは口唇や性器の皮膚、粘膜に小さな水ぶくれやただれのような症状がみられます。再発時は通常、発熱、リンパ節の腫れはなく、皮膚の症状と患部の痛み、違和感程度のことが多いです。
ヘルペスの症状
発症の前触れとして、ピリピリした痛みや違和感を感じることがあります。口唇や歯肉、性器に現れることが多いですが、指先にできるヘルペス性ひょう疽、アトピー性皮膚炎に合併し広範囲に水ぶくれが多発するカポジ水痘様発疹症も見受けられます。
ヘルペスの診断方法
皮膚の状態から判断しますが、状況によっては顕微鏡検査や血液検査で診断することもあります。
ヘルペスの治療
・抗ウイルス薬の飲み薬、塗り薬で単純ヘルペスウイルスの増殖を抑えます
・特に飲み薬は症状が出てすぐに内服することで悪化を防ぐことができます。
1年間に
3回以上、たびたび繰り返す患者さんには、発症予防のための処方が可能ですのでご相談ください。
ヘルペスの日常生活での注意
ヘルペスは免疫力の低下で再発します。そのため、以下のことに気を付けてください。
・睡眠を十分とるようにしてください。睡眠不足によって疲労がたまり、免疫力が下がりやすくなります。
・バランスの良い食事を心掛けてください。
栄養の不足、偏りによって免疫力が下がりやすくなります
・ストレスも免疫力を低下させます。
・繰り返しになりますが抗ウイルス薬は症状が出てからすぐに内服することで悪化を防ぐことができます。症状が出たら早めの受診をお勧めします。