帯状疱疹

 
トップ > 一般皮膚診療 > 帯状疱疹

帯状疱疹の原因

水痘・帯状疱疹ウイルスの初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、
それが治ったあとも、ウイルスは体内(神経節)に潜伏し、
その潜伏していたウイルスが何らかのきっかけ(加齢やストレスなど)で
免疫力が低下したときに再活性化して発症するのが帯状疱疹です。
(他の人から感染して帯状疱疹になるわけではありません)
 

帯状疱疹の症状

はじめに皮膚に違和感やかゆみを感じると、神経に沿って帯状に痛みを伴った赤い斑点が現れ、その紅斑の上に水ぶくれが多発し、それが膿をもったあと 68日ほどで破れてびらん(ただれ)になります。
発症 2週間ほどでかさぶたとなり、 3週間で治る、といった経過が通常です。
体幹(胸から背中にかけて)に多くみられますが、知覚神経のあるところには全身どこでも現れます。合併症としては発熱や頭痛がみられたり、腹部では便秘、顔面では角膜炎や結膜炎、まれに耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺を伴うこともあります。

 

帯状疱疹の治療

抗ウイルス薬の飲みぐすりの全身投与をできるだけ早期に開始することが大切です。
痛みには痛み止めを処方しますが、激しい疼痛には神経ブロック治療を行う場合もあります。患部が広範囲に渡ったり、全身に水疱瘡のような発疹がみられるような重症では、
入院が必要になることもあります。

 

帯状疱疹の日常生活での注意

・免疫力の低下によって発症することが多いので、十分な睡眠と栄養をとり安静にすることで、精神を安定させ疲れないようにしてください。
・帯状疱疹は他の人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことがない乳幼児は、水ぼうそうを発症させる可能性があるので小さなこどもとの接触は控えるようにしてください。